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木々村良平の異能狩り超能力事件簿

11-対峙

昼休みに威嚇して、宣戦布告してすっきりした。相手に脅しをかけるために、相手に名前を言うというのは、こちらがお前たちのことを知ってるんだぞ、逃げ場はないということを相手に知らせ、プレッシャーを与えるという、昔師匠がやったことだった。師匠の場...
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10-威嚇

朝、結局考えても画期的な解決策は出てこなかった。 様子見、自衛、と言ったところか。ひどく憂鬱な気分になる。これか、嫌な気分というのは。こういう気持ちが募ると学校に行きたくない、となるのかもしれないな。いじめというものは、本当に憎むべ...
木々村良平の異能狩り超能力事件簿

9-良平に対する異変

帰り、もちろん凪元に声をかける。あいつらが、凪元を連れ去りそうになる前に俺が先に予定を入れていれば、それに割り入って入りにくいだろ、という短絡な考えだった。 が、案外うまくいくかもしれない。 今日はあいつらは声をかけてこなかっ...
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8-昼食のあと

ごちそうさまと言って殿子さんの作った弁当をおいしくいただいた俺は凪元が食べ終わるのを待っていた。頬杖ついてしまったりしたので行儀は悪かったかもしれない。 あの後、本当に沈黙だった。黙々と食べていた。教室中は和気あいあい、活発に言葉が...
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7-昼食

凪元へのいじめをやめさせるとは言っても、実際には難しいだろう。 師匠は失敗しろとは言っていたが、実際に失敗しては凪元に対して、申し訳が立たない。 あの後師匠に考えろと言われ、考え「凪元と友達になるところからやってみます」と言っ...
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6-お前がどうしたいのか

帰って師匠に報告しなければならない。師匠から連絡が来る前にまとめておく必要がある。 思えば俺は普通の学校生活を早々とやめてしまい、いじめというものをついぞ経験したことがなかった。俺の知らないところで実は起きていたのかもしれないが、少...
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5-空き教室にて

昼休みになったばかりで、廊下に人はそんなに広がっていない。教室から、会話がガヤガヤと繰り広げられているのは聞こえるが、喧騒というほどではなく、凪元が紛れて見失ってしまうということもないだろう。 凪元は人気のない空き教室に連れられてい...
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4-観察

師匠との連絡の時、本当はビクビクしていた。「お前、調査の初動が遅いんじゃないか?」とか「そんな大した手がかりもなくノコノコ帰って来たのか?」とか「凪元の家に直接行くくらいやれ!」とか「そんなの、1日で解決できないでどうする。数日もかけるな...
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3-保健室に行った日の夜

授業が終わり、学校で爆発について調べようとした。しかし、授業後は、昼休みから2時間以上経っていたし、生徒が野次馬と化すのはあまり好ましいことではない、ということで、中々近寄ることはできなかった。だから、大した情報は得られなかった。それでも...
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2-保健室にて

同じクラスの凪元源蔵。見た目の割に、ゴツい名前でインパクトある。みんな名前だけは覚えているはずだ。しかし、インパクトがあるのは名前だけで、いまいち影が薄いやつだったはずだ。詳しくはあまり知らない。小柄で、前髪で目が隠れがちで、邪魔になりそ...
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