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木々村良平の異能狩り超能力事件簿

21-含みを持たせられると助けてもらっていたとしてもイラつきは生じる

凪元とどう顔を合わせればいいのだろう。俺は上から目線で助けるつもりで、実のところ邪魔していたのだ。それに関しては、師匠は「お前が考えて決めたことの結果だ」「責められることでもない」と擁護に近いことを言ってくれたが。轟剛力との戦いに関しては...
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20-殿子さんへの説明

師匠との通話を終えてから師匠からメッセージが来た。何か言い残したことがあったのだろうか「殿子にも説明しておけ」 そうだった。今日は報告することが多く、まず師匠への報告を優先し、殿子さんと話すのを先送りしていた。殿子さんに自分からかっ...
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19-帰宅後、師匠への報告

結局、俺が選んだことは、実りのないことだったらしい。凪元の心を多少は動かしたらしいが、俺は空気の読めない部外者だって烙印は押されたままだろう。凪元には邪魔だなんだ、と言われっぱなしだったしな。今日のことは確実に師匠に話さなければならない。...
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18-ショックを受ける詳しい話

「今のは保護者の方?」 俺が殿子さんとの通話を切った後に凪元が尋ねた。「ああ、そうだ」詳細を話すのは避ける。出来る限り情報を与えたくない。適当にあしらっておく。 「ふーん。何か意外だった。敬語使ってる木々村くん」 「いや...
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17-和室にて通話

気づいたら、ここは、和室の部屋だった。何が起きたんだ? さっきまでの記憶を思い返す。轟剛力とやりあっていたはずだ。 身体を起こしているのがやっとで……轟剛力が帰って…… ダメだ。そこから記憶が無い。何でこんなところにいる...
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16-バクチ

俺の考えた手は最早、手でもなんでもないかもしれない。バクチ、それもヤケになったバクチと言える。自分の身体を犠牲にする作戦。 師匠ならそんなのは作戦と言えないと一蹴するだろう。けれど、今はこんな状況だ。俺の準備が足りなかった。本来なら...
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15-圧倒的埋められない差

全然勝てない。反撃を決意 「俺も試したいことがあるからさ」「人がいないってのは助かる」 試したいこと、と先ほども言っていた。さっきもやったんじゃないかと思った。俺には意図がつかめなかったが、轟剛力は能力を発動する。その発動を感...
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14-逃走からの闘争

轟剛力が警戒心を強めてから、こちらに踏み込んで来なくなった。俺よりも間合いが遠くても何とでもなるぜ、と言わんばかりに俺が反応できるギリギリの間合いから何度も攻撃を繰り出し、俺の精神と身体を疲弊させていく。 まともにやり合いを続けてい...
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13-攻勢

「雷斗さーん、先にやっちゃってるんですね!」「雷斗さん、やっちゃってください!」 「うるせーよ、お前らが適当やってるから俺が尻拭いすることになってんだろーが!」 轟剛力雷斗が名乗った後、程なくして昼間に俺を呼び出した奴らも集ま...
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12-油断

まともにダメージが入るとは思ってなかったせいで、まともな受け身などをとれていなかった。かなり痛みを感じる。これは、訓練で師匠にぶん殴られた時並みの痛さかもしれない。 だが、それは、慣れているレベルの痛みでもあるということだから、まだ...
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